2017プログラミング講座6:Processingと変数

変数について
変数とは、ある値をコンピュータのメモリに保存しておき、プログラムのなかで再利用できるようにするための仕組みです。

変数の作成
変数を作成するには、データ型、変数の名前、変数の値を考えて設定します。
変数を使う前には必ず変数の宣言をします。宣言とは、コンピュータのメモリにデータの値を格納する領域を確保することです。
変数の宣言をするためには格納する値にあったデータ型を定義し、名前を決めて値を設定します。

変数の宣言は以下のように記述します。

データ型 変数の名前 = 値;

例)
int x = 10;

上の例は以下のように記述することができます。

int x;
x = 10;

ある変数に格納できる値や種類はデータ型で指定します。データ型には以下のようなものがあります。
・整数(小数点以下のない数値を扱うデータ型 マイナスの値をとることができる)
・浮動小数点(小数点を扱えるデータ型)
・文字
・単語
・画像
・フォント など

変数には任意の名前を付けて設定をします。データの内容がわかりやすい名前を選んで設定しましょう。

変数を使った描画
それでは、変数を使って基本図形を描画してみましょう。

int d = 100; //変数の宣言

void setup(){
  size(400,400);
}

void draw(){
  ellipse(100,200,d,d);
  ellipse(200,200,d,d);
  ellipse(300,200,d,d);
}


上の例では1行目の int d = 100; にて変数の宣言が行われています。
int で整数のデータ型を定義し、変数の名前を d とし、変数 d に 100 という整数の値を代入しています。
変数 d の値を変更してプログラムがどのように変化するか試してみましょう。

int d; //変数の宣言

void setup(){
  size(400,400);
}

void draw(){
  d = mouseX; //変数に値を代入
  ellipse(100,200,d,d);
  ellipse(200,200,d,d);
  ellipse(300,200,d,d);
}


変数を使うことで3つの円が同じ値を受け取ることが確認できます。

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